海外ニュース

ヘンリー王子夫妻爵位剥奪の危機!今後どうなる?5つの可能性

ヘンリー王子夫妻爵位剥奪の可能性のニュースが飛び込んできました。
これまでも議論されてきたので、
今更驚きでもありませんが。

でも、今度こそ、本当に爵位を失うかも?
そうなったら今後どうなる?

可能性について考察してみたいと思います。

高位ロイヤルが爵位剥奪案を話し合い

ベテラン王室伝記作家ロバート・ジョブソンの新作、
『Our King: Charles III: The Man and the Monarch Revealed』。
(原題、4月13日木曜日発売。)
Our King: Charles III: The Man and the Monarch Revealed

この本で明らかになったことの中で、
恐らく最も注目されていること。
それは、
チャールズ国王即位後、ヘンリー王子から爵位を剥奪する案が話し合われた」ということ。

しかも、ただの話し合いではなく、
最高レベルで」話し合われたとか。

「最高レベル」とは、「高位ロイヤル」を示します。

高位ロイヤル?具体的には誰?
よくわかりませんよね。

高位ロイヤル」という言葉は常に漠然としたもので、英国王室が公式に定義したものではない。しかし、通常は君主の成人した親族のことで、継承順位の高い王族とその配偶者を指す

(引用元:ELLE 『ヘンリー王子&メーガン妃が退く「高位」ロイヤルの立場とは?』」

フルタイムのロイヤルファミリーとして
公務を遂行する立場ということですね。

となると、現在の「高位ロイヤル」メンバーは…。

  • チャールズ国王とカミラ王妃
  • ウィリアム皇太子とキャサリン妃
  • エドワード王子とソフィー妃
  • アン王女(とティモシー・ローレンス)
    (アン王女は再婚して配偶者はいるものの、彼女の夫は爵位を持ち公務に励む王室メンバーではないので、小さく表記しています。)

国王は爵位剥奪に好意的ではないものの、
他の高位ロイヤルメンバーはそう甘くないとか。
そりゃそうでしょうね…。

このメンバーだけを見ても、
ヘンリー王子に対して甘そうなのは
チャールズ国王のみ、という印象です。

爵位剥奪ならどうなる?今後の可能性は?

イギリス王室は一般人にとっては未知の世界。
一般人の私が調べられる範囲で
気になることを調べてみました。

ヘンリー王子が保持する爵位は3つ!公爵位のみ剥奪?全部剥奪?

そうなんです。
「サセックス公爵」ばかりが出てくるので、
爵位は1つだと思ってしまいますが、実は3つあります。

ヘンリー王子夫妻が王室から離脱すると発表した後の記事に、こんなのがありました。

王子と妃は「HRH(殿下・妃殿下)」の称号は返上するが、今後も「サセックス公爵夫妻」でありつづける。でも実は「公爵夫妻」の称号も返上させるという案をエリザベス女王が検討していたと新聞「イブニングスタンダード」が報じている。ヘンリー王子はメーガン妃と結婚するときにエリザベス女王からサセックス公爵・ダンバートン伯爵・キルキール男爵に叙されているので、公爵位を剥奪されるとダンバートン伯爵になる

思いとどまった理由について、関係者は同紙に「女王とチャールズ皇太子は『HRH』の称号を公でも商業でも使わせないだけで十分だと考えた」「ヘンリー王子がみすぼらしく見えるのを避けたかった」と答えている。王室を離脱するのはヘンリー王子とメーガン妃の希望であるとはいえ、称号を剥奪されるのは印象がよくないと女王と皇太子が配慮した結果だと見られている。

(引用元:ELLE 『「みずぼらしく見せたくなかった」エリザベス女王、ヘンリー王子の公爵位剥奪を思いとどまる』

3つの爵位のうち、位が高い順に

  • サセックス公爵
  • ダンバートン伯爵
  • キルキール男爵

となります。

ダンバートン伯爵位と言えば、
夫妻の長男アーチーに継承権があるものの、拒否していた爵位
理由は「Dumbarton」という綴りにあります。
dumbは
「馬鹿な」「間抜けな」という意味なので、
「イジメられるのを恐れた」そう。

わからないでもないけれど、
爵位の名前は地名から来ているので、
そこの住民にとっては失礼極まりない理由ですよね…。

(じゃあ、Sussexのsexはイジメの対象にならないのか??)

ジョブソン曰く「王子からサセックス公爵という爵位を剥奪することが話し合われた。国王は賛成していないと言われているが、他の高位のロイヤルたちはそれほど甘くはない。国王の息子に対する愛情は変わらないが、それでも王子が王室を批判し続ければ国王はプレッシャーにさらされることになる。そうなると国王には選択肢が2つ残される。自分の治世に広がる汚点に耐えるか、その汚点を広げないために行動を起こすか」。その行動が爵位の剥奪。「王子と妃はカリフォルニア州モンテシートのマウントバッテン=ウィンザー夫妻に降格するかもしれない」。

(引用元:ELLE 『ヘンリー王子とメーガン妃、公爵位剥奪の可能性もあり「高位のロイヤルの間で話し合われている」』

この記事に書いてあることに関して、
本の一部を抜粋してある英語の記事も読みました。
(注:かなり長いです。)

Henry and Meghan 画像

ここではっきりしないなーと思うのは、
どの程度まで爵位を剥奪するのかということ。
記事の中では
「サセックス公爵位」が挙げられているものの、
「マウントバッテン=ウインザー夫妻に降格するかも」と書いてあります。

サセックス公爵位だけなら、
保持しているその下の位の「ダンバートン伯爵夫妻」に降格
3つ全てなら記事のように
「マウントバッテン=ウインザー夫妻」に一気に降格

私個人の意見としては、爵位はなしで良いと思います。
なので、「マウントバッテン=ウインザー夫妻」に一票!

どちらになるのでしょうか?

爵位がなくなったら、何と呼ばれる?

日本語表記される場合、
「ヘンリー王子」「メーガン妃」「ヘンリー王子夫妻」というのが一般的かと思います。
「サセックス公爵夫妻」は逆に少数派なイメージです。

ですが、英語表記される場合は、
“Prince Henry”, “Meghan, Duchess of Sussex”
となるのが一般的。

「王子」は生まれ持った立場なので、
これから先も変わらないでしょう。

Henry and Meghan 画像では、爵位で呼ばれなくなったら、どうなる?

国王が2人の称号を剥奪しても、妃は王室のプロトコルを使って「プリンセス・ヘンリー(ヘンリー王子妃)」を名乗れると報じている。エリザベス女王の従弟のマイケル・オブ・ケント王子の妻マリー・クリスティーヌはこのプロトコルに従い「マイケル・オブ・ケント王子妃」の名前を使っている。サセックス公爵夫人という称号が使えなくなったら「ヘンリー王子妃」を使う可能性もあると指摘する。 

(引用元:ELLE 『チャールズ国王がヘンリー王子の称号を剥奪しないのは「必要とされていない証拠だと言い出すから」王室専門家が語る』

メーガン妃のことですから、
“Mrs Mountbatten-Windsor”よりは
断然「ヘンリー王子妃」でしょうね~!

フェミニストで男女平等を訴えているので、
逆に”Princess Henry”(ヘンリー王子妃)は嫌かも?
自分の名前が入っていませんもんね。

それとも、英語表記の場合は
Meghan, Princess Henryとなるのかしら?

子供たちの称号はどうなる?

この間称号が与えられたばかりの子供たちについても気になりますよね?

現在の子供たちの公式名(?)は、
Prince Archie of Sussex
Princess Lilibet of Sussex
です。

両親がサセックス公爵位なので、
“of Sussex”が名字代わりのようなものです。

称号を与えられる前の2人の名前は、
Archie Mountbatten-Windsor、
Lilibet Mountbatten-Windsor
で、名字がありました。

出生証明書上の名前は
Mountbatten-Windsor姓だし、
アメリカでは称号や爵位が認められていません。

なので、正式名は
Archie Mountbatten-Windsor、
Lilibet Mountbatten-Windsor
の方ですね。
(これにミドルネームが付くわけですが。)

両親の爵位が全くのゼロになった場合、
称号の「王子」「王女」のみが残るのだと思います。
何故かというと、
称号は現在のチャールズ国王即位によって
自動的に授かったものだから。

(詳しくは当ブログのこの記事をチェック!)
王冠イメージ

王位継承権はどうなる?

これについては、正直混乱しています…。
調べたことを書いていきますが、
もっと詳しい方はぜひ教えてください。

イギリスの王位継承順位について
ウィキペディアで調べてみました。

イギリスの王位継承順は1701年王位継承法により原型が定められ、2013年王位継承法で一部が改正された。これらの法律によって定められている王位継承の条件は以下の通りである。

  • ステュアート家の血を引いている者(ハノーファー選帝侯妃ゾフィーの子孫)に限る。
  • 継承者は国王の直系子孫。2011年10月28日以降に誕生した者は、男女の性別を問わずに長子先継(第一子→第一子の子孫→第二子→第二子の子孫→……の順)。2011年10月27日以前誕生の者については改正前の兄弟姉妹間男子優先が適用される。
  • キリスト教徒でプロテスタント信仰であること。王位継承後、イングランド国教会・スコットランド国教会に帰属すること。
  • カトリック信徒ないしカトリックに転向した者は、継承権を喪失する。
  • 非嫡出子は継承権が与えられない。

(引用元:ウィキペディア 「イギリス王位継承順位」

また、こんな記事もありました。

王位継承者が継承権を放棄するのはほぼ不可能

王室専門のニュースサイト『Royal Central』が指摘しているように、英国政府は、“議会至上”主義に則り、誰が王位を継ぐかについて発言権を持っている。「だから、継承者を決めるのは女王ではなくて、政府」とサイトは説明している。でも、それでは必然的に継承順位に疑問を投げかけることになってしまうけれど。一度君臨しても、1936年にエドワード8世がしたように、王位から退くことはできる

(引用元:Harpers Bazaar 「王位継承について、あなたが知らない7つのこと」

王位継承権を自ら放棄するのは
ほぼ不可能だけど、
条件を満たさなければ
権利を喪失する
ということですね。

うん、ここまでは何とか大丈夫。

Henry, Meghan, and Archie画像
問題は、ヘンリー王子夫妻の長女リリベットの洗礼です。
(あ、↑の写真はリリベットではなく、長男アーチーの洗礼時です。)

それをきっかけに
「王女」という称号が使われたことが
明らかになった、あの洗礼です。

リリベットが洗礼を受けたのは、米国聖公会
米国聖公会の元々の母体は英国国教会で、プロテスタントです。
ですが、カトリック的な伝統を大事にしているそう。
ここで既にもう頭がごちゃごちゃしてます。

リリベットの洗礼については、英語の記事も見つけました。

Lilibet was ‘christened on March 3, by the Archbishop of Los Angeles, the Rev John Taylor’.

However, Reverend Taylor is actually the Bishop of Los Angeles in the Episcopal Church in the US, which is part of the global Anglican Communion.

The Archbishop of Los Angeles is the Most Reverend José H. Gomez, who leads the US’s largest Catholic community.

Conducting the ceremony in the US means that Lilibet will not be considered a ‘member’ of the Church of England automatically.

However, as the Episcopal Church is part of the worldwide Anglican Communion, the christening in the US is valid in the UK.

A royal baby does also not need to be christened in a Church of England church to go into the royal line of succession and she could later join a Church of England congregation if she came to Britain.

It is not believed that any other current members of the Royal Family have been baptised by the Episcopal Church.

Meghan was a Catholic growing up before being baptised and confirmed into the Church of England in 2018.

The couple broke with a longstanding tradition by holding the baptism in the US, with royal babies normally christened in a Church of England church

(引用元:Mail Online)

「リリベットはロサンゼルス大司教区の大司教、ジョン・テイラー司教に洗礼を受けた」という夫妻側の報告が間違いなので、余計に混乱するんです…!

ジョン・テイラー司教は米国聖公会ロサンゼルス教区のロサンゼルス司教。
母体は英国国教会系統なので、
洗礼を受けても王位継承権は喪失しません。

が、ロサンゼルス大司教区の大司教の場合は話が別です。
だって、ロサンゼルス大司教区の大司教は、
カトリック教会の高位聖職者です。
(ホセ・オラシオ・ゴメス大司教と言うそう。)

王位継承権を失っていないところを見ると、
米国聖公会の洗礼だったのでしょうが、ややこしい!

アメリカでの洗礼は、英国国教会の信者だとは
自動的に認められないそう。

少し意外だったのは、
王位継承順位の為に英国国教会で洗礼を受ける
必要は、必ずしもないこと。
後で英国国教会に帰属すれば良いそうです。

そうは言っても、イギリスで生まれ育つ
生粋のロイヤルベビーたちは
最初から英国国教会で洗礼を受けるようですが。

頭がこんがらがりましたが、
夫妻の爵位が剥奪されても、
王位継承順位への影響はないというとこになりますね。

最後に

まとめてみると、

  1. 公爵位のみ剥奪なら、「ダンバートン伯爵夫妻」
  2. 全爵位剥奪なら、「マウントバッテン=ウィンザー夫妻」
  3. メーガン妃は「サセックス公爵夫人」から「ヘンリー王子妃」へ
  4. 子供たちの「王子」「王女」の称号は残る
  5. 王位継承順位は現状維持

という可能性の考察になりました。

よくわからないなりに調べて書いてみました。
お役に立てていると嬉しいです!

Henry and Meghan画像

日本語と英語の記事を読んで、
両方の言語のコメント欄も読んでみました。

まぁ、皆さん同じような意見でした!
夫妻揃って批判されていますね。

多かったのは、

  • 「自業自得」
  • 「メーガンが欲しかったのはロイヤルの地位と金」
  • 「爵位なんて剥奪してしまえ」
  • 「アメリカに住んでいるんだから、称号も爵位も意味がないし必要ない」

というような意見でした。

中でも、「おおっ!」っと思った意見がありました。
「スペアが嫌だったのに、自分の子供たちをスペアのスペアにしてしまった」
確かに!

前述のように
王位継承権を放棄するのは無理のようなので、
本当に嫌なら子供を作らない選択をするか、
カトリックの洗礼を受けさせて継承権を喪失させるかですよね。

ヘンリー王子の王位継承順位が5位で
その子供たちは6位と7位なので、
王位を継ぐ日は来そうにありませんけど。

戴冠式前後の動向に要注目です!